岡山市で築40年の住宅の耐震リフォーム工事が終盤を迎えています。
梅雨前の外壁塗装から始まり、耐震補強、部分補修、介護保険での手摺取付、2階天井裏断熱材設置、階段傾斜補正、フローリング増し張り、建具調整などなど。
現場と事務所が近くないとなかなか頻繁に現場監理できない部類の仕事でした。
昔の作りの住宅ですので、やっぱり基本家の中が暗いのが特徴でした。
ふと、電気のない時代の日本の家屋は、よりもっと暗かったのだろうと勝手に想い巡らしました。
そういった深い闇の中で、文化・文学・芸術・食・建築など、、、日本独自の美学が誕生したのだろうと、つくづく感じます。
今回のリフォームの中で、戸襖の襖紙の張替えをしました。
写真にあるこの襖紙はある程度の闇があってこそ、その闇に光がじんわりと差し込んできてこそ、その美しさを発揮できる日本独自のデザインだなぁと感じました。
家の中の闇は全て消し去るものではなく、こうやって襖紙に光をきらめかせ楽しむぐらいの気持ちがあってもいいですね!
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by kajinoryuji
| 2019-09-10 16:29
| 建築と文化
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