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瀬戸内国際芸術祭/2013/訪問記/岡山
瀬戸内国際芸術祭2013に行ってきました!
瀬戸内の島々を舞台に、船で巡りながら様々なアートを鑑賞するイベントです。
「旅×アート」という感じでしょうか。
イベントとして大成功だと思いますし、是非皆さんにもお勧めしたいです。
これら瀬戸内を巡る一連のアートの流れの第一歩は、1992年開館の直島のベネッセの美術館です。
21年前には、今日のような広がりになるとは思いもよらず、直島の美術館のみが単体である状態でしたが、1999年頃からは徐々に直島の街中にも、街の特徴を活かしたインスタレーション系のアートが点在し始めました。
私が初めて直島を訪れたのはちょうどこの頃でした。宮島達男の角屋、内藤礼のきんざ、ジェームス・タレルの南寺などが中心で、アート目的で直島に行くのですが、その道程で初めて知る島の自然・人々に魅了されたものです。
今回は1泊2日で、宇野港→直島→高松港→女木島→男木島→高松港→小豆島を巡りました。
今回私が見た中で一番良かったアートは?と聞かれますと、小豆島のワンウェンチーの作品です。やはり建築の設計をしていますので、空間系の作品には惹かれるものがあります。場所との積極的な関係性が若干薄いのは残念ですが、ヴィジュアル・空間・独自性にはワクワクするものがありました。またこの夏の強烈な日差しの下、光を透過させるデザインは効果大でした。
汗だくのお客さん達がひと時の涼をとるのにも良く、暑さとの関係がうまく処理できているのも偶然なのか、偶然にもそれが満たされてしまうのが、結果的にアジアという同じ地域の作家だからなのか。
瀬戸内の暑さの処理というのも、実はすごく重要な前提条件だと思います。
「この場所」である限り、この暑さとは向かい合わなければなりません。
来訪者の立場に立って、ここで行われる一連の旅を想像しつつ、暑さも含めここで必要な仕掛けは何かと。
そのなかで、古民家の中でのインスタレーションで、開口部をガラスで閉じたり、暗幕を引いたり、自然のある要素を遮断してその中でパフォーマンスする系統のアートは、閉じられた美術館ではないこの場所ではあまり効果的ではないように感じました。
また、今回はっきり分かったことは、自然の中に置かれるミニマル建築デザインは、単なる異化作用であって、自然というデザイン強度を前にすると、並置するにはチープ過ぎるという事。
アートを含め全体を通して一番の見どころは、やはり瀬戸内の島々の美しさと人々の温かさでした。決してアートや建築が目的ではなく、もちろんきっかけはそれらが目的で訪れたとしても、島々を巡っていく中でいつしかそれが手段となりつつあるのが各々感じられたのではないでしょうか。
アート・建築をきっかけとして、瀬戸内海を巡る、巡る中で体感する瀬戸内の美しさと島の人々の温かさ。
グローバル化していく中で、よりローカルへと深く導かれる視線。
グローバル化とは、実はより深くローカル化することであると再認識させられる旅となりました。

<瀬戸内の島々>
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<ワンウェンチー「小豆島の光」遠景>
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<パンテオンを引用した?上部の開口>
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<男木島>
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<男木島 ジャウメ・プレンサ 男木島の魂>
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<男木島 港を見下ろす>
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<男木島 見送る仮装した人>
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<小豆島 福田港>
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<小豆島 ボランティアの方々>
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<直島 安藤ミュージアム>
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Top▲ | by kajinoryuji | 2013-08-19 12:06 | 建築とアート | Comments(0)
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