先日、以前弊社で設計したU邸を見学してきました!
玄関からの眺め。壁は漆喰塗料仕上で、やはりビニールクロスとは違う質感です。光の反射がなめらかで、壁そのものというよりも、室内の空気感の方に知覚が動きます。想像するに粒子レベルで光の拡散具合が違っていて、漆喰は表面に光を抱えるというか、表面に漂わすような感じでしょうか。
奥の照明の末広がりな形がU画伯の絵を彷彿とします。
立地条件からなのか、室内には直射光より、反射を繰り返したやわらかな光が多く差し込んでいる印象。壁は施主工事による珪藻土仕上。
窓枠なしで抽象的な仕上がり。各窓部にはかわいらしい小物が散りばめられていました。
パインフローリングt20w135mmに柿渋塗装・蜜蝋ワックス仕上(?)。ざっくりと存在感があり、経年変化が奥行き深く。建具はかなり攻めています!スライドすると枠から飛び出します。下段の木枠に注目して下さい。
スタッフ目線としてはこういうところに注目がいってしまいます。笑。(次のあの案件のあの場所に使ってみたい!とか妄想)
先程の下段木枠ですが、二枚片引き戸なのですが、室内側の枠を室外側の戸までかぶせてあり、開放した際には二枚上の写真のように枠は一つ分しか見えないですね。(写真は室外側から撮影)
敢えてピンボケ写真ですが、やわらかな光のあわいを感じられ、この家の象徴的な一枚かなと、勝手に思ったりしました。
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by kajinoryuji
| 2010-05-21 19:25
| 建築と写真 竣工後
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