木造架構において、一般的に柱と柱の間に耐力壁があって、通常筋かいや構造用合板を使って地震時等の架構の変形を抑制しています。しかし建物に地震等水平力が加わると、柱への引き抜き力として変換されて力が加わります。その柱に取り付く耐力壁の壁倍率を考慮して引き抜き力を簡易的に算出する方法としてN値計算というのがあります。
まず架構をモデル化し、壁倍率を設定し、計算式に代入することによって、各々の柱に生じる力を算出します。
柱梁の接合部に算出された必要耐力(引き抜き)以上の金物を選定することによって、柱の抜け落ちを防ぐことができます。
建設省告示第1460号の規定どおりに金物を選定した場合よりも、金物の数やサイズを下げることができ、コストダウンにつながります。告示は包括的に取り決めているのでどうしてもオーバースペックとなってしまいますが、物件毎にモデル化してN値計算することによって、必要な箇所に必要な金物を選定できるんですょ。
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by kajinoryuji
| 2010-04-24 16:19
| 建築と図面
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