先程、岡山の犬島アートプロジェクトを見に行ってきました。
岡山県唯一の住民(50人程度)の居る島なのですが、1909年から銅の精練所として煉瓦造りの工場が建設されましたが、第一次世界大戦後、銅価格の暴落により1919年に廃業し放棄された遺構が残っていました。
それをベネッセコーポレーションが活用し、アートと環境をテーマにしたプロジェクトを進めています。
明治以前の建物とかは文化的・歴史的な位置づけがされておりますが、近代化遺産はまだ確固たる位置づけがされておらず、全国各地でもその活用方法・有益性を模索しつつプロジェクトを進めているという感じです。
岡山からは宝伝港というちーさな港から船が出港しており、5分ほどで対岸の犬島に渡船してもらえます。
写真に見える黒いレンガはカラミ煉瓦といい、銅の精錬過程で発生する鉱滓をもとにしたもので、ずっしりと重量があります。写真奥にかすかにみえる町が以前紹介致しました日本のエーゲ海牛窓のまちになります。
館内にはアート作品を展示しており、作家の柳幸典氏は、日本の近代化の矛盾を象徴する三島由紀夫をモチーフに作品を構成しているとの事。
近くには御影石の切り出し場があり、ここから大阪城築城の際は切り出して船で運んだようです。
犬島アートプロジェクト「精錬所」
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by kajinoryuji
| 2010-01-03 16:00
| 建築とアート
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