かなかなや 朝の枕灯 妻と消す 古杏
正月です。
実家に帰省しておりますが、近くに曹源寺という寺がありまして、臨済宗妙心寺派の禅寺であり、岡山藩池田家の菩提寺であります。池田家の代々の藩主はここに祀られています。
小学生の時は図画の授業でここを訪れ、水彩画を描いた事もありました。
火灯窓(かとうまど)が連続したファサードをしており、小学生ながらその写生に苦労したものです。
この寺の奥に「ねむり塚」という句碑があるんですょ。
句碑というと、大概、起立していますが、ここの句碑は寝ころんでいるんですょ。
その様子から眠り塚という名前がついています。
設計は、なんと前川國男氏。制作は彫刻家の流政之氏。巨匠のコラボです。写真左上が句碑になります。
ここは木の生い茂った中で、このスポットだけ木をすいて、光が天空から落ちてくるようになっています。
ちょっとしたパワースポットみたいな感じです。
運悪くデジカメが充電切れで上空の様子を撮影できませんでしたが、これは現地に訪れてみないと感じられない静寂な場所です。
ちなみに、冒頭の句は作者の谷口古杏が三朝温泉で詠んだ句です。三朝温泉とは以前紹介した三仏寺投入堂のある町です。
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by kajinoryuji
| 2010-01-01 18:02
| 建築と見学 岡山
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