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今は亡き建物達!-1 食糧ビルディング
建物は、通常完成したときは、大々的に祝福され、お披露目されてこの世に生まれてきますね。
有名建築家の建物ともなると、雑誌等こぞって取り上げ注目されます。
でも、解体されるときは、いつの間にかあっという間に囲われて取り壊されていきますね。
忽然と街に空き地が現れ、「あれっ、この場所ってどんな建物が建っていたっけ?」みたいな空虚感に襲われます。とても寂しいですよね。
人に置き換えてみると、人が亡くなった時はお葬式しますよね。町内会の回覧板に告知したり、時には新聞に告知を出したりして、最後に故人と対面して、亡くなったことをきちっと認識する儀式。
そういう、最後のお別れの儀式みたいなのが、建築にあってもいいんじゃないかと思うのです。

その好例を、2002年にですが、体験することができました。
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食糧ビルディングという建物ですが、1923年の関東大震災復興として1927年に建てられた鉄筋コンクリート造の建物で、東京の廻米を扱う問屋市場として使用されてきました。近年はギャラリー等が入居し、アーティストの発表の場として利用されてきました。
その建物が75歳を迎え、解体されることとなり、そのお別れパーティとして、「EMOTIONAL SITE」と名付けたアートイベントにて最後の対面の機会がありました。
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ヴォールトの連続が特徴的な中庭形式の構成です。
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紙吹雪が舞った瞬間、何とも言えない深い感慨にひたりました。
こんなに大勢の人たちに集まってもらい、最期を看取ってもらえた建物はあまりないのではないでしょうか。
どんな建物でも街にあるものは、人にとって外部記憶装置みたいなものですよね。その装置がある日突然解体されたら、突然記憶喪失になるようなものじゃないでしょうか。
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Top▲ | by kajinoryuji | 2014-08-18 00:17 | 建築と心 | Comments(0)
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